MAKING OF LACUS MARINA BARRIER-FREE
ラクスマリーナのバリアフリー化への取り組み

 ラクスマリーナではお体に障害を持たれた方にも楽しいボート&ヨットライフを楽しんでいただけるよ
 う、様々な設備を準備しております。特に当マリーナでヨット、ボートを所有されている方の中で、お
 体に障害を持たれている方にご相談し、ご指導をいただいた内容をもとに設備の改善に取り組んでまい
 りました。遊覧船ホワイトアイリスにご乗船いただく際にも、車椅子で容易に乗降いただけるようタラ
 ップを製作いたしました。また障がい者の方々を対象としたモーターボートや、クルーザー遊覧も既に
 実施致しております。障がい者の方々が、マリンライフをより身近なものにしお楽しみていただけるよ
 う、わたしたちは一層努力を続けていきます。また、ここではラクスマリーナの元ヨット、現パワーボ
 ートオーナー、内田様のご意見を紹介させていただきます。
  
 
内田様ご紹介
 
 大切なのは、人のやさしさです。         文 : 内 田  輝(うちだ あきら)
 ここ数年、バリアフリーとかノーマライゼイションという言葉をよく耳にしますが、正直私には、抽象
 的でよくわかりません。しかし、公共施設等の障害者を対象にした設備の充実度には目を見張るものが
 あります。ところで、ここラクスマリーナはどうでしょう?たぶん「大丈夫」です。なぜ、「たぶん」
 がつくのかと言いますと・・・
 私がここのハーバーでヨットに乗り始めて十数年が経ちましたが、当初はスロープひとつありませんで
 した。しかし設備の不備はそれを補う人のやさしさと協力がありました。ハーバースタッフはもちろん
 のこと、オーナーの方々、元京成ホテル関係者等・・・そして現在では、関係者の方々の協力や努力の
 甲斐あって、障害者用トイレやスロープも設置され私個人的には非常に満足しています。ただし、公共
 施設の近代的なものと比較すればちょっと見劣りするかもしれません。しかしいかにハード的にすばら
 しいものでも、なぜか冷たいものを感じることはありませんか?そこが大切なのです。私が先に「個人
 的」を付けた理由はここなのです。たしかに立地条件、施設などの環境の整備も重要ですが、私が最も
 大切と思うことはそこに人のやさしさがあるかということです。百聞は一見にしかず・・・一度立ち寄
 ってみてください。

 ラクスマリーナパワーボートオーナーの内田様のご意見を先にご紹介させていただきました。内田様は
 交通事故により車椅子生活になってしまわれたということもあり、小型船舶免状の取得が困難な状況で
 した。以前は免許が不要なエンジン非搭載のヨットを見事に操り、マリンライフを楽しんでおられまし
 た。大変な努力家である内田様は2002年、ついに4級小型船舶免許(現2級)を取得するという大挙を成
 し遂げました。
車椅子を使用されている方で全国で初めてという大変な功績です。内田様の前例により
 障がい者の皆様にとってマリンライフが一層身近なものになりました。
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