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危険な場所ガイド
歩崎沿岸部の人工リーフ
霞ヶ浦町の先端部、志戸崎から田伏にかけて、沖合い50mに造られた人工リーフがあります。波浪をやわらげ、養浜と沿岸植物帯を守りことを目的としています。材質はコンクリートブロックで、水面ぎりぎりに造られているため、水位が少しでも上昇すると暗礁となり視認できなくなり極めて危険です。歩崎上陸の際は沿岸を航行せず、十分な沖合から、漁港入口の防波堤を正面に見る角度で入港してください。
浮島西の洲の天然リーフ
桜川村飯出付近から浮島西の洲を経て、浮島中部に至るまで、沿岸に環礁または裾礁状の天然のリーフ型岩礁があります。もっとも浅いところでは平水位時、水面下わずか10cm程度で、しかも波浪がない時には確認できません。通常の透明度でも見えますが、船舶で高速航行中にはほとんど見えません。ここでは多くの事故が発生しており、昭和の末期には鴨猟の木造和船が高速でその岩に激突し、船体はばらばらに大破し、厳冬の水中に投げ出された数名が死亡するという惨事も発生しています。特に西の洲東部では陸岸から300m以上沖合にも、岩が張り出しておりますので岸から必ず500m以上沖を航行してください。
高波、返し合成波、三角波
霞ヶ浦は内水面にもかかわらず、風により極めて危険な波浪が発生することが知られています。琵琶湖で建造後50年以上経過しても健存している沿岸構造物が、霞ヶ浦では一夜にして失われてしまうほど、破壊力の強い波が発生します。現在のようにFRP製の牢固な船体と、高出力動力がなかった時代は、三又沖を航るには、まさに命がけの航海でした。特に、三又沖に面した麻生町小高付近では、強風時に波高5mを超える(国土交通省霞ヶ浦工事事務所、小高波高観測所のリアルルタイムデータによる速報値)大波が発生することがあります。これは打ち寄せる順波と、小高沿岸のテトラポット護岸で反射した返し波とが合成されて起こる高波で、しかも波長が極めて短いため、普通の船舶は航行不能に陥るような危険な波です。小高では、南または南西の強風で、大波が発生します。霞ヶ浦町の崎浜沖では、南東の風で三角波が発生します。風が強くなったら必ず風上側沿岸を航行してください。危険箇所マップはコチラをご覧ください
波浪の画像はコチラをご覧ください。
突然の時化を回避するためには
突然時化た場合には、風上つまり、波の来る方向に向かって航行してください。やがて陸が防波堤となり波は小さくなります。浅瀬や魚網に注意しながら土浦へ向かってください。なお、土浦から遠く、三又沖を横断しなければ帰れないような場所では、無理をせず、安全な港に非難し、船を係留させてから京成マリーナに連絡してください。土浦入内で、東または南東の風向で時化た場合は、波を乗り越えない程度に速力を合わせ、追い波に乗った状態で土浦を目指してください。
危険箇所マップはコチラをご覧ください
波浪の画像はコチラをご覧ください。
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